北小野通信 1011

2022 年 10 月 11 日   北小野通信

夏もすっかり過ぎ去りだんだんと寒い日も増えてきていよいよ秋の本番です。 秋と言えば食欲の秋、秋と言えばフルーツ！
ということでリネオの本社がある塩尻の名産品、ブドウについて紹介していきます。

塩尻とブドウ・ワインの歴史

塩尻は長野県の真ん中に位置しており、四方を山に囲まれています。降水量が少ないことからブドウ栽培に適しており、ワイナリーが多数ひしめくワインの産地になっています。

その始まりは今から約 130 年前の 1890 年（明治 23 年）に、豊島理喜治（とよしまりきじ）が塩尻の地でブドウ栽培を始めたことだといわれています。 その後、様々なブドウの品種の栽培が試されましたが、冬の寒さが厳しく温かい時期が短い塩尻の気候に適したのは早熟なメルローでした。
平成元年、スロベニアで開催された世界的にも有名な「リュブリアーナ国際ワインコンクール」で、桔梗ヶ原で醸造されたメルローの赤ワインが大金賞を受賞したことにより、塩尻ワインが世界で知られるようになりました。

参考：塩尻のブドウが美味しい理由

長野県産のぶどう 3 姉妹

長野県産のぶどう 3 姉妹は皆さん知っていますでしょうか。
長女が「ナガノパープル」、次女が「シャインマスカット」、そして三女が今年メジャーデビューとなった「クイーンルージュ」の三姉妹です。

その特徴としては、「皮ごと食べれる」、「種無し」、「糖度が高い」ものとなっていて、高級ブドウとしても知られています。 筆者もシャインマスカットが大好物で、毎年この時期をとても楽しみにしています。 （家族に止められないとひと房を一日で食べきってしまうくらいにははまっています。）
シャインマスカットは全国的にも人気があり、年々生産量が増えてきて全国どこでも手に入るようになってきている印象です。

長野ぶどう三姉妹を食べ比べてみた

実際に筆者が食べてみた感想です。

ナガノパープル

「巨峰」と「リザマート」の交配種である「ナガノパープル」は、糖度は非常に高いですがすっきりとした甘さで、黒ブドウ特有の味の濃さが感じられます。
皮は 3 姉妹の中でも一番厚いですが、シャインマスカット同様に渋みは少なく、初めて食べたときは黒ブドウが皮ごと食べれることに感動しました。最近では種無しの「巨峰」も一般的になっていますが、皮ごと余すことなく黒ブドウを味わいたい、という方には注目の一品です。

シャインマスカット

「マスカット・オブ・アレキサンドリア」がベースになっている「シャインマスカット」はマスカット特有のシャキシャキとした食感を残しつつ、非常に癖が少なく食べやすい品種です。皮ごと食べられる品種ということで皮と身の間のブドウの一番おいしい部分を余すことなく食べることができます。皮ごとたべても渋みや青臭さもほとんどなく、皮の食感も一緒に楽しめます。味は酸味が少なめで非常に甘く、すっきりとした味わいで白ぶどうジュースを食べているような味わいです。

クイーンルージュ

リネオのテラスで 1 枚

「シャインマスカット」と「ユニコーン」の交配種で昨年から販売開始、今年メジャーデビューとなりました。赤ブドウということで「シャインマスカット」よりも糖度が高く、ほのかにマスカットの香りを感じるブドウになっています。味は酸味が少ない品種のため、3 姉妹のなかでも特別甘さを感じます。長野県内でしか栽培できないことと、まだまだ生産量が少ないため、長野県外での入手は難しい一品ですが、見かけた際にはぜひ食べてみてください。

まとめ

ということで、長野・塩尻名産物のブドウの紹介でした。

そろそろ生食できるブドウは収穫が終わりの時期ですが、冷蔵保存で貯蔵できますので、長野にいらした際にはぜひ長野ブドウ 3 姉妹を試してみては如何でしょう。 どのブドウも色の違いだけでなく、味や食感がことなりますが、とても食べやすい品種になっていますので、お気に入りのものが見つかると思います！
また、ワイン好きの方には世界でも有名な塩尻ワインをぜひ一度お試しいただきたいです。