統合開発環境 TimeStorm について

統合開発環境 TimeStorm

TimeStorm は、Eclipse ベースの統合開発環境です。TimeStorm を使い、Linux カーネルのカスタマイズや拡張、ファイルシステムやアプリケーションのカスタマイズ、アプリケーションの開発、デバック、デプロイといった組込みLinuxシステム開発を容易に進めることが可能です。

TimeStorm は、Linux、Windows 両方に対応しており、シンプル、そしてグラフィカルなコンフィギュレーションコマンドにより、ターゲットシステムとシームレスに統合させることができます。

開発コストの軽減
一貫した開発環境

Windows 10 に対応

次のような開発者/開発チームに有用
Linux 用 Windows サブシステム(WSL)で動作
Linux と同じクロスツールチェーンと Yocto および Factory SDK を使用
Timesys が提供する Windows インストーラで容易にセットアップ可能

TimeStorm に含まれるコンポーネント

統合開発環境

TimeStorm は、Eclipse プロジェクトベースの強力な統合開発環境です。アプリケーション開発からシステムコンフィギュレーションまで幅広くご利用いただけます。

使いやすいインタフェースを備えたコードエディタにより、Linux アプリケーションプログラムだけでなく、Linux カーネルの修正やデバイスドライバ開発に利用できます。マルチユーザでの利用や、大きなファイルや多数のファイルを取り扱えるため、複雑なチームプロジェクト開発にも対応します。

IDE を使い、次のことが容易に実行可能です。

Toolchain Management Plug-In

build configuration を介してクロスコンパイルを実行します。build configuration には、ターゲットシステム用アプリケーションの構築に必要となるコンパイラやツール設定に関する情報を持っています。

一つのプロジェクトで、異なるクロスコンパイラを使うために、複数の build configuration を生成できるため、同じアプリケーションのコードを異なるアーキテクチャのターゲット用に生成しデプロイすることが容易にできます。

TimeStorm を使って以下のことが可能です。

Linux Kernel Plug-In

Linux カーネル特有の要件に適応するために、kernel configuration plug-in を用意しています。これによりカーネルを容易に構築することが可能です。

kernel plug-in には、カーネルコンフィギュレーションおよびビルドに必要なパラメータを設定するためにネイティブの Eclipse エディタが含まれます。

Debugging Plug-In

GNU デバッガ (gdb) とリモート GDB デバッグのための GUI を装備した、TimeStorm のもつ洗練されたデバッガにより、デスクトップアプリケーションのデバッグと同等の容易さでターゲットハードウェア上のアプリケーションデバッグが可能です。

また、マルチスレッドアプリケーションの、ローカル、またはリモートでのデバッグもサポートします。

The development tools によりグラフィックに操作可能です。

Profiling Plug-In

システムがどのように機能するかを知ることは、パフォーマンスの最適化のための最初の一歩です。 TimeStorm は、Linux プロファイルツールとして知られている Oprofile を利用し、プロファイル用インタフェースを提供します。

Oprofile の驚異的なデータ収集能力を活用することで、CPU タイムが消費される位置の割り出しや、カーネル空間及びユーザー空間での実行状況の確認、コードインスペクションだけでは明らかにならないボトルネックの検出が可能です。

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